靴磨き
ベルルッティは言わずと知れたフランスのブランドですが、独自の技法として”カリグラフィー”というスクリットデザインと”パティーヌ”という染色方法が代表的です。
今回はその内のパティーヌが用いられたホールカットシューズを靴磨きでお預かりしました。



イエローベースのヌメ革に複数色の染料を使用して陰影のある表情に仕上がるのがパティーヌの特徴ですが、その表情を維持するためにはケアをする際の磨き手の配慮が欠かせません。
こちらのお靴もベースのイエローをはじめブルー、ブラックが混ざることでパープルやグレーといった色も感じます。
オーナー様から「つま先のキズが気になるのでなるべく目立たなくして欲しい」というご依頼でしたのでそれに応えるべく磨き方を検討します。
顔料という言わば絵の具のような着色剤を使うと簡単に表面の凹凸は消せますが単調な色になってしまうのでそれは避けたいところです。
つま先部分だけ黒が強くなることとツヤが増すことをご了承いただき作業を進めます。



ソール周りの磨きを済ませてから甲革のケアに移ります。
全体を一度無色のクリームで磨いた後つま先の凹凸を可能な限り無くします。
最後につま先からヒールにかけてソールに近いところを黒のクリームを塗布してさらに陰影を付けていきます。
月に一度くらいの頻度でこのようなケアを行っていただけると長く綺麗に保っていただけます。
今回のお修理は
靴磨き:スペシャルケア 1,650円(税込)
となります。
お預かりからお渡しまで1時間から承ります。


