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細部へのこだわり

細部へのこだわり

製品のような仕上がりにするために

私の個人的な見解にはなりますが、「修理」には正解があると考えています。
どうすれば正解となり得るのかという要因の一つに「見た目や機能性を購入時の状態に戻す」というものがあります。
当店ではより良い機能性(靴の場合は履き心地など)の追求はもちろんのこと、見た目にもこだわったお修理を行っています。
見た目を購入時の状態に戻すために資材や機械、工具類をメーカーが使用しているものと同じもしくは類似品を各国から取り寄せています。

例えば、革靴の聖地とも言われるイギリスのノーサンプトン近辺のメーカーの靴によく見られるディテールとして「飾りゴテ」というものがあります。
上の写真がまさにそのコテ類ですが、これらも同じくイギリスのARFORD(アーフォード)という企業が制作しています。
アーフォードが近隣の靴メーカーにも資材を供給していますので同じものを使用することで当店でも同様のディテールを再現できるということです。

こちらはCrockett&Jones(クロケットアンドジョーンズ)のトップリフト修理後の写真になります。
オリジナルの雰囲気を得るために何点かポイントがあります。
1.コバ上部の||||||||||という模様
2.コバ端部の縦に走る線
3.ソール面端の革色が濃くなっている所
4.ソール面に打っている金色の釘
これらを再現することで修理後の見た目が格段に変わります。

これはオリジナルで付いていたトップリフトです。
クロケットはこの釘(飾り釘)が中心に寄っているものが多く見られます。
釘の本数もメーカーによっておおよそ決まっているためそれらを計測して打ち直します。

こちらは2と3をデザインするための平ゴテです。
革の状態や電熱器で温めて使用することで表情が変わります。

||||||||||状に見える部分は回転するようになっており、これをコバに押し当てることで1のデザインが出来上がります。
こちらもメーカーによって幅が変わってきますので使い分けています。

ご紹介したディテールは言ってしまえばただの飾りで、機能的な面が占めるウエイトはかなり小さいです。
しかしながら見た目を製品に近づけることが靴修理の一つの解であると思いますのでここはこだわってお修理をいたします。

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